その蜩の塒2

徒然なるままに日暮し、されど物欲は捨てられず、そのホコタテと闘う遊行日記。ある意味めんどくさいブログ。

雑記

 数日前のニュースですが、建設機械大手のコマツ陸上自衛隊車両の新規開発事業から撤退する、とのこと。

 今や量産という言葉は死語に近いものがありますが、それにしても熟練工の継続雇用は、スポット(単発)的受注で補うにはムリがあります。要するに、いつ受注が入るか分からない小ロットのオーダーメイド品に、工員を貼り付けておくわけにはいかない、ってことです。

 その昔、私も以前勤めていた会社で防衛省(旧防衛庁)から受注してモノを納入したことがありますが、裏づけとなる試験データ(耐熱耐寒耐候試験等)は厳しく、民間の数倍に相当するデータの添付を要求されました。かといって注文が少ないので割に合うわけがありませんが、防衛庁からの受注ということで仕方なく納入してたに過ぎません。

 儲かっているのは、アメリカの軍産複合体だけでしょう。一機百億以上する戦闘機とか、五千億超のイージスアショアなんか、誰が値段つけるのか分からないですが、ほとんど言い値です。「まけて」なんて言ったことがあるんですかねー。

 一方でアメリカの傘がなくなると考えた場合、この比ではないのも確かです。ですが究極的な非戦論からしたら丸裸でもいいわけで、憲法解釈とか沖縄の基地問題自衛隊の存在そのものを含め根本から考え直す必要があります。