その蜩の塒2

徒然なるままに日暮し、されど物欲は捨てられず、そのホコタテと闘う遊行日記。ある意味めんどくさいブログ。

沈黙のパレード

 家族4人フォーラム盛岡で東野圭吾原作「沈黙のパレード」を観てきました。映画を観たのは久々ですね。日曜だったので1,800円でしたが、映画を観たので駐車場代は無料でした。一応ストーリーの核心には触れずに書いていくつもりですが、他サイトでネタバレしていますのでその必要はないかも。

 登場人物は多いものの、それほど分かりにくい相関関係ではありませんでした。冒頭並木佐織(川床明日香)が秋祭りで平原綾香のジュピターを歌って人気を博していましたが、実は口パクで本人は歌っていないみたいです。歌手を目指してレッスンに励んでいる最中に突然亡くなってしまうわけですが、死んだ人間が回想で何度も登場するのにはいささか違和感を覚えました。

 後半では、佐織の恋人だった高垣智也(岡山天音が墓参りで妹の夏美(出口夏希)と一緒だったのは匂わせ的な雰囲気を感じました。結局佐織は妊娠していたわけですが、歌の指導をしていたプロデューサーの新倉直樹(椎名桔平)が相手なのではと思った人は多いと思います。

 一方佐織の父親役を演じた飯尾和樹はいい味出していましたし、母親役の戸田菜穂も久々に観ましたが変わらぬ美貌ぶりでした。2人は居酒屋「なみきや」を経営しているんですが、とある日蓮沼寛一とトラブルに。店をやっている以上、トラブルメーカー的な人物に遭遇することは避けられません。そこに菊野市の研究施設に勤務する湯川学(福山雅治)が常連だったことから、事件の紐が解かれます。この辺はどうも後づけ的な印象を持ってしまいますね。

 担当刑事は内海(吉田羊)と草薙(北村一輝)ですが、宮沢が淡々と職務を遂行しているのに、草薙の憔悴ぶりが激しく好対照でした。