その蜩の塒2

徒然なるままに日暮し、されど物欲は捨てられず、そのホコタテと闘う遊行日記。ある意味めんどくさいブログ。

『ある男』

 第2お嬢が帰省していたので、カミサンと3人で映画を観ることに。お嬢は「すずめの戸締り」、我々は「ある男」を観ました。映画の前に用を足したんですが、トーホーシネマのウォシュレットは温水のスイッチが全部切られているのですね。水が出てくるなどあり得ないですよ。しかも設定変更は出来ないようになってるし。テナント側のも確認しましたが、そちらは全て温水オンでした。

 映画に話を戻しますと、雨と沈黙が多く館内は妙な雰囲気に包まれていました。相関関係が複雑で分かりにくい映画でしたね。谷口里枝(安藤サクラ)は、離婚後実家の文房具店を引き継いで絵を描くのが趣味の客、谷口大祐(窪田正孝)と知り合い再婚します。そして大祐は林業を生業に。冒頭大祐の買い物シーンが4度ほどあり、この辺の描写はいささかうんざりしました。案の定大祐は伐採事故で亡くなりますが、これは早い段階で想定内でした。

 窪田正孝は、ボクシングもさることながら腕の筋肉とかスゴイですね。ストイックで無口で影のある難しい役を見事に演じていました。

 弁護士の城戸役妻夫木は、小見浦(柄本明)じゃないですけど、シュっとしていてイケメンだと思います。同僚の中北(小藪千豊)は箸休め的な役柄で、ピリピリした館内に唯一笑いをもたらしていました。終盤で城戸の妻の浮気が発覚するのですが、一見の男とバーで談笑しているシーンでは「名刺を切らしてて」で終わっていますが、おそらく「谷口です」と名乗ったんでしょう。

 消してしまいたい過去は誰にもあるはず。ハンドルネームで語ったりする世の中ですが、本名を名乗らないのは意外と気が楽なものです。

 あとキャストの中での注目は谷口の恋人役の茜(河合優実)。男性観客は胸の大きさに目がいったはずwww

PS;ワールドカップカタール大会での日本人のごみ拾いが賛辞を浴びています。しかしながら、海外では「ゴミを拾うのは清掃員の仕事で、その仕事を奪ってはいけない」という声もあるのです。話は逸れますが、アメリカのチップに関してはウエイターは店から賃金をもらっておらず、客のチップが収入だと聞いたことがあります。